霧が漂い

濃い霧が漂い小雨がパラつきました

弱い風に船を立ててスタートしました

相変わらず動かない潮と弱い風に船は流れず遠いアタリを拾う展開になりました

狙いのヒラメはしばらく音沙汰なく過ぎると唐突にあの重量感とともに特大７０ｃｍがやってきました

 

「今日はもうこれでいいや」と思わずつぶやいた一言を海底の魚達に聞かれてしまうとはよもや思いもせず・・・

遠いアタリが更に遠のいてサイズも小ぶりになりました

上げた魚を手にとってじっと眺めてリリースすべきかせざるべきかを思案するサイズがしばしば・・・

 

当の魚はもちろんのことアホウドリも船につきまといながらリリースを待っていました

やっときたヒラメに次ぐ良型はクロソイでした

それにしてもアタリの遠いこと・・・

終盤は底潮が南へ流れはじめやや強まった南東風にも邪魔されて釣りにくいことこの上ありませんでした

あの手この手の策を講じても釣り難い船の流れは如何ともしがたくいささか閉口いたしました

とうとうアタリは戻ることなく納竿となりました

アイナメ、マソイ、クロソイ、ヒラメ、イナダ、ミズクサで六目なんとも渋い日になりました

 

特大ヒラメに思わず「今日はもうこれでいいや」とつぶやいた一言を魚達が聞いていたとしか思えません

 

いやその前にバラしたヒラメと思しきラインブレークの主が仲間達に警戒しろと言いふらしたか・・・

 

いくら妄想しても渋さの訳は魚にしか判りませんが・・・